川越高校将棋部の日記がついに始まる時を迎えた。
梅雨のうっとうしい空気の中に光が差したりかげったり、7月初めての日曜日である。
心は夏休みへと傾く。
思えば4月から、ずーっと駆け足で来たのだ。脇目も振らずに進み続けることは皆が強制されていることなのである。
こうしてみると3ヶ月など短い。小学生の頃などは、夏休みはなんとはやく過ぎ去るものなのだろうと思ったりしたものだが、今やすべてがはやく過ぎ去る。
と同時に遅いということでもある。実際にその時間の渦中にいる間は、時の流れはおそい。ふと、振り返ってみると、ああ、こんなに来てしまったんだ、と思うのでである。

このおそくてはやい時の流れの矛盾は現代特有のものなのだろうか。
いや、昔は昔で、水運びやえさ集めなど、脇目も振らずにいそしむしかなかったのである。
おそくてはやい時の流れの矛盾は今も昔も、どんな世界になってもあるのだろう。
生きるために生きている生物全般のさだめともいえる。
大いに話がそれた。
今日は川越高校将棋部日記開始の日である。

川越高校将棋部は日々将棋の鍛錬を怠らない、とても活発な集団である。
詳しくは将棋部ホームページ
http://kawatakashogi.ikidane.com/ を見ると分かる。
どうか末永くおつきあいを。
by Chigira